日々の読書

日々、つれづれなるままに読んだ本の、感想おきば
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トリックや犯人の意外性などは「ふーんそうだったのね」という程度だけど、この本は、それまでの過程が、面白い。

16年も前に起こった殺人事件の犯人を、関係者の話を聞くだけで、推理する、というのが面白いトコロ。

名探偵ポアロの元に、1人の若い女性が訪れる。
彼女は幼い頃に、父親を亡くしている。それも母親に殺された、という事になっている。
母親は罪を認め、有罪となり、獄死しているが、「自分は無実だ」という手紙を、娘に遺していた。

母親の無実を証明してほしい、というのが、娘の頼み。
ポアロにこんな風に依頼する。

「あなたが興味をおもちなのは犯罪の心理的な面なのですね?それなら、年月がたったからといって変わるものではないですものね。目に見える証拠-煙草の吸殻とか、足跡とか、草の葉の倒れたあととかそういうものは今になっては見ることができません。でも、事件の事実を調べてみることはできますし、それに、その当時関係した人たちもひとり残らずまだ生きていますから、きいてみることもできます。そうすれば、いまさっき言われたように、椅子に腰掛けてじっとお考えになっただけで事件の真相がおわかりになるに違いありません......」

ポアロは、まさに心理的に、調査をすすめる。
それは、『事実を探り、証拠をしらべ、それらが、事件に関係した人の行動や、心の動きと一致しているかどうかをみること』。
5人の証人をたずね、話を聞き、それぞれが容疑者や被害者に対してさまざまな見解を持っていることがわかる。1つの出来事を、それぞれがそれぞれの見方で見ている。ポアロはその複数の見解を見つめ、その人が何故そのような見解を持ったか考え、逆算のように、正しい真実を導き出すのだ。

細かい時間がどうとか複雑なトリックだとか、そういうものではなくミステリーを楽しみたい私にはうってつけ。



関係者の話だけで過去の事件を推理するのは、ある娘の両親が死んだ12年前の事件は、「母親が父親を殺したものだったのか、父親が母親を殺したものだったのか」を探る「象は忘れない」と同じ。こちらも私のお気に入りだ。

ポアロ作品を調べていたら、ポアロ好きの人が作った「名探偵ポアロがスキ。」というサイトを発見。
なかなかまとまっていて見やすい。
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