日々の読書

日々、つれづれなるままに読んだ本の、感想おきば
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作者名もよく見ないで適当買いした本が「あたり!」だと、とても嬉しい。この本は久々なそんな出会い。

イギリス発の未来SFファンタジー。
宮崎駿のアニメがよく似合いそうな、生き生きと冒険が描かれる映像的な作品。
日本SF大会に参加したSFファンの投票で決定される「星雲賞」受賞作。というから、人気もあるのだろう。確かに面白い。

60分戦争と呼ばれる戦争で荒廃した世界。
人類は、キャタピラのついた移動都市に住み、荒地を移動しては、他の移動都市を襲い、資源を奪う。
反移動都市連盟という一部の人々だけが、土の上に住み、移動都市の民からは「野蛮人」と呼ばれている。

時に、発掘により、古い文明の一部が垣間見える。
CDと呼ばれるキラキラ光る円盤だったり、アメリカの神だったと推測される「ミッキー」「プルート」という像だったり(こういうユーモアも面白い)、ストーカーと呼ばれる、人間の死体から作る兵器だったり・・・。

主人公・トムが居るのは、移動都市ロンドン。
(このように、現代の都市の名前をそのまま引き継いだ移動都市が出てきて、それぞれ、都市の特色が豊かで面白い。小技が効いている)
史学ギルドで下っ端の仕事をやっている最中のふとしたきっかけで、アコガレの人・史学ギルド長ヴァレンタインと知り合う。
そこから、物語が始まる。

ヴァレンタインを殺そうとする少女。
なぜ、立派な人物であるヴァレンタインが少女の恨みをかっているのか?
少女の顔についた、いたましい傷のワケ。

少女の襲撃を必死で止めたことから、トムの運命は大きく変わり、生まれて初めてロンドンを出て世界を放浪する旅に出る事になる。

大小さまざま多彩な移動都市。
空にうかぶ飛行都市もあり。
疾駆する都市どうしの争い。狩り。
発達した飛行技術。飛行船や飛行都市での戦闘。
発掘された古代兵器の暴走。
反移動都市連盟のスパイ。芽生える小さな恋。
目をつぶると、いちいちダイナミックな映像が浮かぶようで楽しい作品。

同じような感想を持っている人がいるのでリンク。やはり宮崎駿アニメを連想する人が多いようだ。

シリーズ4部作の1冊目。2冊目までは翻訳されて文庫が出ているようだ。

コメント
この記事へのコメント
同じ創元推理文庫に『逆転世界』(クリストファー・プリースト)というのがあって、そちらはレールを敷設しながら移動する大都市。そちらはまたそちらで、またたいへんなお話でした。
本書は続編『略奪都市の黄金』が出ていて、とても楽しいですよ。トラックバック差し上げます。
2008/11/14(金) 22:57 | URL | ディック #22hNL7Yc[ 編集]
ディックさん
コメントと『略奪都市の黄金』のトラックバックありがとうございました。『逆転世界』も面白そうですね!
2008/11/16(日) 00:28 | URL | homamiya #-[ 編集]
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掠奪都市の黄金 (創元SF文庫 リ 1-2)  最終戦争で文明が荒廃した遙かな未来、大都市は移動しながら食ったり食われたりを繰り返していたが、トム・ナッツワーシーが少年時代をおくったロンドンは、古代兵器の暴走で炎上してしまった。(ここまでが前作『移動都市』の物
2008/11/14(金) 22:59:05 | ディックの本棚
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