日々の読書

日々、つれづれなるままに読んだ本の、感想おきば
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ストーリー:◎

雑誌掲載時は連作の短編だったらしく、「彼女」と「彼」それぞれが一人称の物語が、交互につづく。
「彼」の名は、木島悟。絵を描くが好きなサッカー部員。いい加減で社会に居場所を作れなかった父親のようになりたくないと思いつつ、本気になって自分の限界を知るのがこわくて、サッカーでも絵でもそこにぶつかってしまう。
「彼女」の名は、村田みのり。頑固で妥協しなくて、家族も学校もキライなものだらけ、叔父だけが特別に大事で、絵を描く叔父の影響で、自分では描けないけれど、絵が好きであると自覚している。
そんな2人が、高校で、出会う。
どちらかというと私は、みのりを中心に読んでしまう。
中学の頃から、みのりが周りとぶつかり、家族も友達も好きになれずにいるのを見ている。
そんな彼女が彼を好きになる時!そこを読むとき、

恋をした!!私の小さな娘が、とうとう恋をして、「好き」ができた!!

と、思わず喜んでしまう。
そのうち、みのりに対しては、娘というより、自分に重なり、
『木島はすぐに見つかった。なんか、目に飛び込んでくるって感じ。特に騒々しいわけでも、背が高いわけでも(略)ないのに、まるで光でも発しているみたいにパッとわかる。わかると胸がじーんとする。不思議。木島がそこにいるってわかるだけで深々と幸せになれるこの気持ちは不思議。』
というあたりでは完全に、知っている・・・この気持ちを、私は知っている、と自分の片思いの思い出と混ざってしまう。
ちょっと甘くてわざとらしいまでに青春くさいけど、鼻につくような感じではなく、それを楽しめる作品。

佐藤多佳子の本は、まっすぐなメッセージが多い。
彼の祖父が、彼に向かって言うセリフ、迷っている時には心にささる。
「好きなことをやるんだ」
「最後は自分だけだ。誰かのせいにしたらいけない」

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2009/08/19(水) 18:33 | URL | 藍色 #-[ 編集]
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海辺の高校で、同級生として二人は出会う。叔父だけに心を許している村田みのり。 絵を描くのが好きな木島悟は、授業でデッサンして以来、み...
2009/08/19(水) 18:16:54 | 粋な提案
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