日々の読書

日々、つれづれなるままに読んだ本の、感想おきば
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主人公・ゆいかは、初めて見た芝居に感動し、その劇団に入るべく、大学を入学を機に上京。アコガレの劇団に入団を果たす。
演劇の聖地・下北沢を舞台に、ゆいかの入った、実力はあるのに人気がイマイチな弱小劇団が、だんだんと出世し、それに伴い8人の団員の間で、さまざまな人間関係のトラブルが起きる様子がテンポよく軽やかに描かれた、読みやすい作品。

貧乏だけど、情熱的な偏った大人たちをあたたかく語る、ゆいかの無垢な視点がよい。

今までゆいかの周りの同世代にとって、「夢」とはファッションの一部のごとく、「非現実的で、ちょっとセンスのいい」もの。「本当に叶えたいもの」ではなかった。
それが、劇団員たちは、1万円にがっつくような貧乏生活でも、演劇の夢を追い続け、「S・U・N.・D・A・Y・S、下北サンデーズ、ファイト!」と、劇団名のエールを恥ずかしげもなくやれてしまう。

入った大学でも、同級生達は、互いに控えめで、相手に失礼があれば「飛び上がるようにして謝るか、徹底して無視」という、希薄な関係。
対して、劇団員たちは、本気でぶつかり、愛し、人間同士の距離がとても近い、とゆうかは感じる。

小学生の将来の夢が「サラリーマン」などという現代に、夢があるって、好きな事って、こういう楽しいコトなんだ!それはお金で手に入るモノじゃない、とコトバで書くととても陳腐になってしまうことを、著者はこの作品で言いたいのかもしれない。

これを読んで、今まで芝居なんて見たことなかった人が、「芝居を見に行きたい」と言い出した。この作品が、どこまで実際の演劇界に近い真実を書いているのかはわからないが、読むことが、ふだん近寄らない世界への入り口になるのも、本の良いトコロ。
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2009/03/13(金) 15:51 | URL | ふくろう #kZB9b/iA[ 編集]
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