日々の読書

日々、つれづれなるままに読んだ本の、感想おきば
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
●主人公は25歳独身女性。何ひとつ自由を許してくれなかった厳格な父親をもち、そのせいで兄、妹と共にどこか父親へのトラウマを抱える。その父親が亡くなってから、実は浮気をしていた事がわかり、「学校の連絡網ですら異性からかかってくるのを許さない」くらいのあの父が・・!?とショックを受けた兄妹たちが、父親の故郷をたずね、ルーツを探る。というハナシ。


カラフルの作者の2冊目、児童文学畑の著者が大人の世界を描いた初の長編小説らしい。

なんだろう。カラフルの時のような鮮やかな感動がなかった。
読みやすいけれど、うすらぼんやりして、あまり残らない。


『愛しても、愛しても、私自身はこの世界から愛されていないような、そんな気が心のどこかでいつもしていた。
受けいれても、受けいれても、私自身は受けいれられていない気がしていた。』

それを、どこか父親のせいにしていた、主人公。

『けれどもそれは私が父の娘であるせいではなく、(略)、自分自身のせいですらなく、なべて生きるというのは元来、そういうことなのかもしれない、と。
 誰の娘であろうと、(略)、人は等しく孤独で、人生は泥沼だ。愛しても愛しても愛されなかったり、受けいれても受けいれても受けいれられなかったり。それが生きるということで、命ある限り、誰もそこから逃れることはできない。』

と突然に悟るあっけらかんとした潔いあきらめが印象的。
が、カラフルの時の「楽に生きたらいいじゃん」というのと根底は同じメッセージなんだが、何だか物足りない。カラフルの伝え方の方が自然な感じでよかった。

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://homamiya.blog46.fc2.com/tb.php/51-d19eeeb7
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。