日々の読書

日々、つれづれなるままに読んだ本の、感想おきば
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ストーリー:○

とても1回読んだだけではちゃんと読みきれない。謎が多すぎるから。
2回目こそ楽しめる本。
主人公のひらめきも小出しで、じわじわわかってゆく真相に読者は耐え切れず、先へ!先へ!となってしまう。
2回目に読んでやっと、ああ、これも!これも!伏線だったんだ!とわかる。

●仙台でコンビニ強盗に失敗して、パトカーで搬送中に事故に遭い、逃げ出して気がついたら「荻島」という島に連れてこられていた主人公。
仙台の沖に位置するこの島には、数千人が住むが、誰にも知られていない小さな島で、江戸時代から150年間、島の外と交流なく孤立して存在している、という設定。
主人公を島に連れてきたとどろきという男だけが島の外に出かけ、必要な物資を仕入れる他は。

島には、しゃべるカカシ「優午」がいて、何でも知っている、未来も見える。
桜という男がいて、悪事を働くと、この男に銃で撃たれる。桜による殺人は、全島民にルールとして受け入れられており、警察沙汰にもならない。

少しずつズレている島にいる、様々な人々。
ウソしか言わない画家、地面に寝転んで遊ぶ少女、雨の前に木に登る猫。
何故ウソを?何故地面に?何故雨がわかる??
それらにもちゃんと1つ1つワケがある。そういう小さな謎ときもあわせると、とても1度で読みきれない。

小さな謎の積み重ね。
そして物語の軸となる大きな謎として、カカシの優午が殺される。
なぜ。だれに。また、カカシは自分の死を予測できなかったのか?

そしてさらに大きな謎として、島に伝わる『この島には大事なものが、欠けている』という言い伝え。
『島の外から来た者が、欠けているものを置いていく』と。
外から来た主人公には、それがわかるのか?島民はそれを手にできるのか?

登場人物も謎も多い。よく1つの本でこれだけ惜しみなく出せるものだと感心する。また、その多さにも関わらず「えー、よくわからない・・・もーいいや」と放棄させない筆力がすごい。

コトバが洒落ているのも、放棄させない力の1つ。

「花を育てるのは、詩を読むのと似ている」
だとか。

また、ストーリーとは関係ない逸話がちりばめられており、それがまたイチイチ興味深くて気がまぎれるのもある。

『動物を食べて樹を削って、何十、何百の犠牲の上に1人の人間が生きている。そうまでして生きる価値のある人間が何人いるか。
「ゼロだ」と桜。』

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