日々の読書

日々、つれづれなるままに読んだ本の、感想おきば
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人はナゼ生きるのか?ナゼ悲しいつらい目に遭うのだろうか?
と疑問に思う日々もある。小説のテーマにもなりがち。
この本は、それを実に美しく回答している。
「あの世」についても、とてもロマンチックで美しいものとして描いている。

●宝物のような子供時代を共に過ごした3人の優しくて勇敢な子供、智史、祐司、花梨。
大人になった智史は、子供の頃からの夢とおり、大好きな水草を扱うアクアプラントショップの店長に。おだやかな日々に、花梨、そして祐司との再会の物語が、生きていく意味を、あくまでやさしく美しい手触りで教えてくれる。

ちょっとキレイすぎるけど、たまにはこんなのも、まあいいか。

祐司は言う。悲しみは、人間に必要なことだと。
「これが不必要なことなら、そんな感情なくしてしまえばいいんだ。ぼくらをつくった誰かなら他愛もない操作さ。愛する者を失って立ち直れなくなるぐらいの悲しむのなんて、生物が生きてく上では大きなハンディだろ?(略)」
「なのに、こんな感情が与えられるっていうのは、きっとそこに何か意味があるからなんだよ」

て言っても、神様なんてホントにいるのかよ!て思うけれど、でもつらいとき、こういう言葉を読むとちょっと救われた気になるのも事実だ。

『すべてには意味があるし、おそらくぼくらはばらばらではなく、みんな繫がっている。誰もが誰かと誰かの触媒であり、世の中は様々な化学反応に満ちている。それがきっと生きているってことなんだと思う。』

こんな小説みたいに、大切な人と運命の再会を果たしたり、ドラマチックな出来事の触媒に、全ての人がなるわけではないだろうが、誰かしらに影響を与えて、誰もが生きている。それは確か。
だからどーした、とも思うけど、生きている事ただそれだけにでも何も意味がないわけではない事はうれしいと思う。そんな風に意味づけをしなくてはならない人間は幸せなのか不幸なのか。

このロマンチックな小説が示す「あの世」のやさしい在り方とは・・・?


余談だが、花梨と智史のテンポのよい会話がオシャレな映画みたいでかっこいい。
以下、あるシーン、会話部分だけ抜き出すと・・・

「いやいや」
「なにが、『いやいや』なの?」
「きみはじゅうぶん細いし、魅力的な胸をしていると思うよ」
「ねえ」「あなたは女性と手を繋いだだけで心臓をばたばたさせてしまうひとなのに、なんで、そうやって赤面してしまうような言葉を平気で言ってしまうわけ>」
「赤面?」「ぼくが?」
「違うわ。赤くなっているのは私よ」
「でも白いままだけど?」
「言葉のあやよ」「ハートは真っ赤に染まっているわ」

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