日々の読書

日々、つれづれなるままに読んだ本の、感想おきば
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32才の著者が離婚後はじめての一人暮らし。
結婚してしあわせでおなかがいっぱいという時でさえ、頭のどこかで一人になりたい、と思っていたというほど、やってみたかった一人暮らし。
念願かなって?の一人暮らし生活をつづった、1~12月、1年分の日記である。

万歩計で何歩歩いただとか、誰と飲みに行ったとか、映画を見たとか、体重が増減したとか・・・・それを他人が読んでどーする、というような軽い内容なのだが、ところどころにピカリと光る箇所があり、
「そうだよねー」
と共感できたり、
「この人はそんな風に考えるのか!」
と思わせられる。

●あまり話したくない人から、嫌な連絡があった日。
『こういうちょっとした嫌な気分は、本格的に落ち込む前に早めに治しておかないといけない。』
と、気分転換に出かける。
『ずっと一人でいると、自分の機嫌をとるのが上手くなる。
いつもいつも"何となく楽しいなあ"という気分でいたいのに、世の中を歩いていくと、たくさんの嫌なものが頭の上から降ってくるのだ。
でも、くだらないことに悩んでうじうじする時間が勿体ない。
体力を使ってでも、お金を使ってでも、私は私の"何となく楽しいなあ"を取り戻すことにしている。』

共感。

●『今の生活が快適かと尋ねられたら、私はとりあえずイエスと答えるだろう。
でも、自分で望んで一人でいるのに、一抹の虚しさと不安を感じる時がある。
誰か男の人と恋愛をして、それが実って結婚しても、そのぽっかり空いた部分が埋まることはないのだということはもう既に分かっている。
では仕事によってそれが解消されるかというとそうでもない。』

一人暮らし日記だから、全体的に、「孤独」というテーマがそこはかとなく漂っている。上記は、それがもっとも濃く出ている箇所かと。
一人暮らししていると、無性に寂しくて不安なときがある。私もあった。
でもそれを埋めるのは、恋愛や仕事ではない、ていう意見がオトナだ。
若い頃は、恋愛や仕事で埋められると思っていた。でも、一人暮らしだけでなく、家族と暮らしていても忙しくても、寂しくて不安な時はある。それは、誰が埋められるものでもないのかも。

絲山秋子の「海の仙人」という本の中にあった、
「誰かと一緒に寝るの、久しぶり。すっごい安心する」
「寝るときは一緒でも眠りにおちるときは独りだぞ。」
というのを思い出す。


●著者が持つ、自分がやりたいことは小説を書く事なんだという、確信がうらやましい。
『私の住みたい家はここ。私が掘りたい井戸はここ。私が磨きたい石はこれ。何をするにも迷ってばかりいたから、この自然な確信をとても嬉しく思う。』

こんな風に確信がもてることがあり、それを生業としていることが、ひどくうらやましい。
この表現がすごく印象に残った。

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