日々の読書

日々、つれづれなるままに読んだ本の、感想おきば
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●悪性の脳腫瘍で余命1~2ヶ月の中年男が、腫瘍の頭痛で、意識だけが200年後の世界にタイムスリップし、自分の子孫の男の体に入る。その世界は、生物兵器に改良された恐ろしい致死率のウィルスが蔓延し、貧しい人々は地上に、富める者は高層タワーの最上階に住む階層社会。地上組とタワー組の争いも深刻化していくところ。

これは脳の病にかかった自分の妄想なのか?現実なのか?
主人公は、現在と未来を頭痛の度に行ったり来たりしながら、未来の世界を救うために、できる事を模索しはじめる。

未来の世界で特権階級だけが持つ、指輪型のAI(人工知能)が、顔が猫で体が人間の立体ホログラフィーとしてしゃべり、世界のあらゆるデータを蓄積している、という辺りがSFファンタジーらしくて楽しい。

「わたしの中には現存する人類の文学、音声、映像情報のすべてが保存されています。わたしはもち主の思索、意思決定、情報処理を補助するパーソナルライブラシアンです」
という感じ。

ハリウッド映画みたいに勢いがあって、続きが気になり、あっという間に読んでしまうが、冷静に考えると、最後はよくわからない方法で万事解決して大団円を迎えるあたりもハリウッドっぽい。

ドラマチックで、人間の残酷で身勝手な部分と、命をかけて他人を信じたり、見返りなしに人を愛したり、無限の可能性を秘めていたり、すごく美しい部分が、両方極端なくらい激しく描かれている。
それは、あとがきにある著者のこの気持ちなんだろう。

「人間の悪や残酷さを見たとき、ぼくたちはそれと同じ数だけきっとある光りと優しさに目をむける必要があります」

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