日々の読書

日々、つれづれなるままに読んだ本の、感想おきば
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キャラ:◎

池袋ウエストゲートパークシリーズ2作目。
1作目同様、池袋で実家の果物屋を手伝いつつ、いつのまにかトラブルシューターとして名を挙げつつあるマコトが、様々な人と出会いながら、持ち込まれたトラブルを解決してゆく。頭をつかったり、拳を使ったりしながら。

シリーズ物の2作目以降は、登場人物を知った上で読み始めるので、登場人物には最初から好感を抱いて読める事が多い。
その分、この人どういう人?と集中しなくてもよくて、ストーリーを追うのに集中でき、かつ、ストーリーを追ううちに、すでに知っている登場人物のさらなる味がしみてきて、また好きになる、という読み方ができるのが、楽しい。

主人公、マコトは、相変わらず、クールなくせにお人好しで、どんな人ともフラットに接しながら、知り合いを増やしていく。この本の魅力は、多彩な脇役たちでもある。よくこれだけ多彩なキャラクターを考えて、しかも短編小説の1話に登場するくらいで、見事にその特異性、特異な理由、特異であるゆえの魅力、を描き切っていると感心する。

かつての小学校の同級生で女だてらに男に混ざって遊んでいたサチは、男になり、女の子をスカウトする商売やって、スカウトした一番人気の子に恋しているし。

いつも周りのものを数えていないと気が済まない少年とも知り合う。「数がほんとうで、残りのものはみんな見せかけ」「この店のメニューは全部で二十六品、全部頼むと七千八百六十円」といった調子。

池袋の情報屋、ゼロワン。ファミレスで日がな1日、携帯とノートPCを並べて情報を探している。「おれはいつも波立っているデジタル情報の海のなかに、きっとおれだけにむけられた聖なるメッセージがあると信じてる」

今回、いちばん私が気に入ったのは、70歳過ぎの「ジジイ」2人組、喜代治と鉄。
街を歩く女の子が平気で下着を見せおる、と喜ぶ下ネタ大好きスケベジジイの鉄に、マコトが、それは下着じゃなくてスパッツだと指摘すると
「にいちゃんは若いのう。下着だと信じれば、下着に見える。それだけで生きとるのが楽しくなるじゃろうに」

真理。

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