日々の読書

日々、つれづれなるままに読んだ本の、感想おきば
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文:○ キャラ:○

うちにあるもの再読。初めての石田衣良作品。オールオール読物推理小説新人賞受賞、デビュー作でもある。

最初に読んだとき、衝撃だった。
すぐに「。」で区切られる短い文の羅列で、でも軽さと鋭さを感じさせる文体が、非常にスマート。

●池袋で、実家の果物屋を手伝う真島誠、19歳。彼の1人称で物語が進む。第1話では、友達のカタキをとるため、連続絞殺未遂魔事件に首を突っ込み、ユニークな仲間と力をあわせてみごと解決。
それが地元で評判となって、さまざまなトラブルの相談を持ちかけられるようになる、という短編集。このあと、シリーズ化されて、何冊か続きが出ている。

チームやらヤクザやら、風俗嬢やらがごったに存在する「池袋」という街のイメージづくりがうまい。

その中で、誠が頭と体と人脈をつかって事件を解決してゆくのが小気味いい。
誠は、「誰がどうやっても絶対に動かないなんか」があり、金でも権力でも女でも、そのドアは開かない。「冷たい」とまで言われる。
これに対し、「おれは冷たい人間かもしれない。だけど誰だって開けることのできない部屋をひとつもってる。そんなもんじゃないだろうか。」「おれの部屋、おれの独房。」

決して冷淡なわけではない。
池袋の街を救うために、自分はどうなってもいいと、アツくなったり、友達に対して親身になったり、実にやさしい。でも、決してゆずらない何か、自分の価値観を、持っている。
それゆえに、どんな人に対しても、フラットに接して、その良さを認められる。このクールで、広い心が、主人公の魅力。
だからこそ、誠の周りにいられる多彩な面子もこの本の魅力。
チームのヘッド、やくざ、ひきこもり、絵を描くのが趣味の少年、電波マニア、イスラム人、刑事・・・・。差別なく、ちょっと変なところも「面白い魅力」ととらえる、誠の感性がいい。

かなり前だが、長瀬智也が主人公を演じて、ドラマ化されていた。弟が見てたのを横から眺めたくらいだが、なかなか面白かった。原作の雰囲気がよく出ていたと思う。本を読んで面白ければDVDレンタルしてもよいと思う。

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