日々の読書

日々、つれづれなるままに読んだ本の、感想おきば
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この著者の名前は知っていたが有名な「沈黙の春」が環境汚染の問題を取り上げた作品であることしか知らなかった。そのために何となく堅苦しく重いイメージだったが、この本を読んで、自然をいきいきと美しく描写する人だと知った。
読むと暗い気持ちになりそうだ、と避けていたが、「沈黙の春」も読んでみたくなった。


幼い甥(正確には姪の息子らしいが)のロジャーと、別荘の周りの海辺や森を散策するエピソードから始まり、子どもたちに、自然の神秘さや不思議に目を見はる感性「センス・オブ・ワンダー」を持ち続けてほしいという願いが、短くも、詩情豊かで美しい文章で語られる。

雨の森の濡れた苔だとか、嵐の夜の荒れた海だとか、海を照らす銀色の満月だとか、銀の鈴のような虫の声だとか、そういう描写にうっとりする。

「センス・オブ・ワンダー」を持ち、地球の美しさと神秘を感じ取れる人は、大人になっても、人生に飽きて疲れたり、孤独にさいなまれることがない、と著者は言う。

あさきゆめみし」で紫の上が亡くなる直前に、この世は、生きとし生けるものは皆美しい、と気づき、自分がこの世とこの世に生きることを愛していることに気づくシーンを思い出す。

自然の美しさだけでなく、人の面白さや美しさも含め、この世界を美しいと思い、愛せる人は、この世界に生きているそれだけで、ある満足を感じられるのだと思う。
自分の子どもには、そういう人になってほしい。


見過ごしていた美しさに気づく方法として著者があげるのは、
「もしこれが、いままでに一度も見たことがなかったものだとしたら?もしこれを二度とふたたび見ることができないとしたら?」と問いかけること。
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