日々の読書

日々、つれづれなるままに読んだ本の、感想おきば
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男と女に分かれる発生の仕組みについて、理科的でなく、ドラマチックな文章で語っていて、単にその仕組みだけでなく、その仕組みを解き明かそうと必死な研究者たちの歴史やドラマも見える書き方はよい。
が、語ろうとする内容が「男と女の分化の仕組み」についてのみで、これを一生懸命引き延ばして長くしている感があり、「生物と無生物のあいだ」に比べると、薄っぺらな印象。

内容的にはあまり関係ないが、プロローグにある、とある学会でのエピソードはとても素敵だ、と思った。

世界中から多数の研究者が集まる国際学会の基調講演を行ったスイスの重鎮学者が、開口一番、こう言った。

「科学の世界の公用語は、皆さん、英語であると当然のようにお考えになっていると思いますが、実は違います」

その学者はドイツ系スイス人で、英語もかなりドイツなまり、まさかドイツ語が公用語だなんて言わないだろうな、と皆が何を言うんだ?と次の言葉を待っていると、

「科学の世界の公用語は、へたな英語です。どうかこの会期中、あらゆる人が進んで議論に参加されることを望みます」

何とその場にふさわしい、素敵なスピーチ。
会場からは大きな笑いと拍手が起こり、このスピーチのおかげなのか、この学会では、どのセッションでもアジアから参加した、非英語民の活発な議論が目立った、とか。


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