日々の読書

日々、つれづれなるままに読んだ本の、感想おきば
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空間的にも時間的にも、人は全てを眺める事はできない、故に部分を切り取り観察して世界を理解しようとするが本当は全てのモノは一部分だけで完結するものはない、というテーマが軸。

これにからめて、科学界のドラマチックなスキャンダルや様々なエピソードを紹介され、飽きないし、テーマもぶれず構成もよい。が、そもそもこのテーマにあまり魅力を感じないので、読んでる間は面白いが、すぐ忘れてしまいそう。「生物と無生物のあいだ」の方がテーマ的に面白かった。

『この世界のあらゆる要素は、互いに連関し、すべてが一対多の関係でつながりあっている。つまり世界に部分はない。部分と呼び、部分として切り出せるものもない。そこには輪郭線もボーダーも存在しない。

そして、この世界のあらゆる因子は、互いに他を律し、あるいは相補している。
物質・エネルギー・情報を、やりとりしている。そのやりとりには、ある瞬間だけを捉えてみると、供し手と受け手があるように見える。しかしその微分を解き、次の瞬間を見ると、原因と結果は逆転している。あるいは、また別の平衡を求めて動いている。つまり、この世界には、ほんとうの意味で因果関係と呼ぶべきものもまた存在しない。』

という美しい結びは、さすが。

そうして、時間的な断面や空間的な部分を見ても、それは真実の姿ではないし、かといって全てを眺めることはできないとして、しかし、部分を観察してそれを関連付け・不足を補い、鳥瞰することを繰り返すことが、「世界に対する」という事であるとし、世界のリアルのありようを知るために、私たちは勉強しなければならない、というメッセージもなかなかよかった。
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