日々の読書

日々、つれづれなるままに読んだ本の、感想おきば
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著者の初めての時代小説。
ミステリー仕立てになっているが、ミステリーというには物足りないし、人情モノというにもイマイチ。
小間物問屋「遠野野」の若おかみが、川に飛び込んで、亡くなった。
妻の死体を見た「遠野野」の主人は、死因に納得がいかないと言い張り、岡っ引の伊佐治と、その上司の同心・木暮信次郎に事件の調べなおしを依頼する。

情にあつく、調べも的確で町の人に信頼され、いかにも「いい岡っ引」という伊佐治。
伊佐治が長年仕え、共に働いてきた右衛門の息子で、その跡を継いだ信次郎はまだ若いが切れ者と評判で、世が戦国なら一花咲かせたであろう才覚の持ち主だが、平和な時代にそれを持て余し、異常なほど面白い事を渇望している。伊佐治には、この若者の、乾いた性格がどうしてもなじめない。

そんな信次郎が、多忙な中、事件の調べなおしに着手したのは、遠野野の主人に興味を持ったからだった。
商人とは思えない身のこなし、殺気。元武士だというが出身は謎のまま物語が進む。

この3人の絡みには、それぞれの個性をよく出ていて面白いが、せっかく色々調べ、新たな死人も出て、ミステリーとして盛り上がってきたと思いきや、最後はややファンタジーな方向に話が流れ、謎解きの楽しみはないし、人間模様もありきたりと言えばありきたりで、遠野野の正体やら物語の結末やら驚くほどの展開ではなかった。

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