日々の読書

日々、つれづれなるままに読んだ本の、感想おきば
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
愛した男の子供をただこっそりと見に行っただけの希和子は、小さくてあたたかくて笑っている赤ん坊を目の当たりにして、「私がまもる」という想いに支配され、誘拐してしまう。薫と名づけた不倫相手の子供を連れてひたすら逃げる人生。前半はその逃避行を希和子の視点、後半は誘拐された子供が成長してからの物語。

淡々とした中にも張り詰めた緊張があり、続きが気になる上手な語り。ただ、不倫相手の子供を誘拐とか、新興宗教とか、週刊誌にありそうなスキャンダラスなネタが満載で、一見面白そうだが、小説として熟成しているかというと、そうでもない。

誘拐時に発生したという火事が、希和子は身に覚えがないという伏線が、意外な展開になるかと思いきや何もなかったのも肩すかし。物語として、火事を起こす必要が果たしてあったのだろうか?

誘拐された子供の物語も、幼少時を誘拐犯と過ごし、実の家族や人との距離感に悩み、克服する話にしてはどこか浅いし、内容も短い。
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://homamiya.blog46.fc2.com/tb.php/150-31a91528
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。