日々の読書

日々、つれづれなるままに読んだ本の、感想おきば
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盲目の法師が、かつて仕えたお市の方について後年語っている、という形式で物語が進む。

信長の妹で美人と名高いお市の方は、嫁いだ浅井長政を信長に攻め滅ぼされ、再婚した柴田勝家を秀吉に攻められ、ここで夫と運命を共にする。
法師の語りは、盲目ゆえに限られた情報、又は伝聞でのみ知った情景で、淡々としているが、お市の方の美しさへの、やや粘着質な憧れ・思慕、傍にいられる事への満足・幸福感がその中に見え隠れして、変な熱さがある。

『わたくしにはただ、おくがたのお手のうちで鳴るじゅずのおとがきこえ、たえなる香のかおりがにおってまいったばかりでござります。』

語り口が美しくてじっくり味わいたい。
が、同じ人物を「伊賀守どの」と書いたり「いがのかみどの」と書いたり、統一されていなくて実に読みにくい。

落城前夜の宴で、敵に通じた味方が三味線に入れた合いの手を暗号にして、法師にだけわかるメッセージを伝えて来るシーンが、それまでと雰囲気が変わって突然サスペンスなタッチなのがちょっと面白い。
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