日々の読書

日々、つれづれなるままに読んだ本の、感想おきば
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映画にもなった話題作。
続きが気になって気になって、一気に読んでしまった。

とある田舎の中学校で、終学式の後に担任の女教師が生徒たちに語りかけているのが始まり。
私の娘は事故死ではない、このクラスの生徒に殺された、と。


生徒達が毎日飲んでいる牛乳。
女教師の身の上話。
他クラスの男教師が女生徒に呼び出された話。

話はあちこちにとんで、とりとめがないように見えるのに、実はその1つ1つが大事な伏線。
語り口はあくまで淡々とし、それがもどかしくてイライラするが、最後に犯人に告げた内容で、静かさが怖さを引き立てる。
全て女教師のモノローグで、話を聞く生徒達の反応も教師の語りの中にしか出てこない。
衝撃的な告白に生徒達が騒ぐシーンも間接的にしか表されず、モノローグの穏やかさが、穏やかな怖さが一貫して乱れない。
こういう書き方、うまいと思う。

その後、生徒の1人、犯人、犯人の家族…とモノローグが続き、女教師の告白だけで十分物語が完成してると思ったのに、事件はさらに深掘りされ、さらに物語も進み新たな事件も起こってゆく。

が、読後感が悪いのと、読者を置いてけぼりにするようなクールな進み方で、再読したいとあまり思わない。

何度も読み返したいと思うのは、閉じてから、幸せとか人間の強さをしみじみ感じるような本だ。
この本はラストも後味が悪い。
物語としては、意外性があり、かつ、これまでの話も生かされたよいオチだが。


各モノローグを見ていくと、同じ出来事に対して各関係者が、全く違う感じ方をしているのが面白い。
ある人の行動の理由を「こうだ」と思ってそれを裏付けるような事実がいくつもあっても、当人のモノローグでは全く違う理由が書かれている。
そのズラし方はうまい書き方だと思った。
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