日々の読書

日々、つれづれなるままに読んだ本の、感想おきば
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タイトルの「紙婚式」とは、結婚1年目のこと。
この呼び名は、2年目「藁婚式・綿婚式」、3年目「革婚式」・・・25年目「銀婚式」50年目「金婚式」と、だんだん硬くて確かなものになってゆく。

この短編集では、夫婦間の微妙な関係を、様々なケースで描いている。
薄くて脆くて破れやすい「紙」にたとえたタイトルは絶妙だ。

山本文緒は、重い話も、ドロドロには書かないので、さらりと読める。読み終わってから怖かったと改めて感じる。
重いシーンをさらりと書くのうまい人だ。
軽すぎると上滑りになるが、そうではない。軽いひっかかりを覚えるくらいの重さが、ちょうどいい。

夫婦は、初めは他人。
恋愛して相手を知りたいと思って、何度も会って色んな話して知り尽くしたと思って結婚すると、寝食を共にしてるのにだんだん空気みたいな存在となる。
それでも、ある時ふと、相手の事を実はあまり知らない事に気付く。
それは、いたって日常的だけれど、けっこう怖い事だ。

夫婦に限らないが、どんな濃密な人間関係だって、相手の事を100%わかることはない。
愛情もオールマイティーではない。夫婦だから、恋人だから、家族だから、という理由だけでは愛情は続かない。
互いに努力しないと壊れるものだ、という事を、思い起こさせる。
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