日々の読書

日々、つれづれなるままに読んだ本の、感想おきば
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文:○ ストーリー:○

森絵都というのは、初めて読んだ作家さんだが、面白かった。最初の1冊が面白いと、「こんど見かけたら他の本も買おう」リストに追加される。楽しみが増えるようでうれしい。
児童文学畑の方のよう。道理で、文章が読みやすくてわかりやすい。平易だけど、下品ではない。


死後の世界をただよっていた「ぼく」が、抽選に当たったとかいうワケわからん理由で、再び現世に戻り、自殺した「小林 真」少年として、生きることに。
本来なら「ぼく」は、生前の罪とやらのため、二度と生まれ変わることができない魂なんだとか。

が、このチャンスをものにして、「小林 真」として生き、その間に、自分の生前の罪とやらを思い出すことができたら、輪廻の輪に戻してくれて、ふたたび生まれ変わることができるという。

そう説明してくれたのは、天使。
この天使にいろいろアドバイスをもらいながら、「ぼく」は、「小林 真」として生活をはじめる。

自殺した少年だけあって、「小林 真」の周りはなかなかすさんでいる。周りの人の本性=イヤ~なところがだんだん見えてきてげんなりするのだが、後半、そうではない部分も見えてくる。

これがタイトルにもなっているテーマで、人間は、みんないろんな色を持っている、と。
キレイな色も。汚い色も。

「ぼく」の語り口調による、軽快でユーモラスな文体。すごく読みやすい。
「ぼく」にとっては、所詮、すべて「小林 真」という仮の体の出来事なので、常にどことなくつきはなした、適当~な言い方。その距離感がここちよい。

軽いけども、決して内容がないわけではない。大切なことをあくまで軽~くさらりと、この本はいう。

天使は、人生をちょい長めのホームステイだと思えばいい、と「ぼく」に言う。
ステイ先は選べないし、自分からリタイアも辞退もできないけれど、ルールはない。与えられたステイ先で、せいぜい数十年、好きにすごせばよいのだ、と。
そんな風に考えられれば、楽に生きられるような気がしてくる。

コメント
この記事へのコメント
こんばんは。

この作品の天使と少年の会話が素敵だったのをよく覚えています。

僕には最後まで結末がよめなかったんですけど、周りの意見を聞くと結構早い段階でわかったといいます。homamiyaさんはどうでしたか?

評価が僕とあっているのが結構多くて(まったく同じではないのがポイントです)書評を読んでてフムフムとうなってしまいました。

今後ともどうぞよろしくお願いします!
2008/07/03(木) 22:37 | URL | kbb #-[ 編集]
コメントありがとうございます。

天使の適当そうな、だけど心のこもったコメントがステキでしたね!少年とのやりとり、よかった。

結末は、途中のどっかで「もしかして・・」と思ったような気がします。

よろしければたまにのぞきに来て下さい。私もまたお邪魔しますね。
2008/07/04(金) 02:37 | URL | homamiya #-[ 編集]
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