日々の読書

日々、つれづれなるままに読んだ本の、感想おきば
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ユルい感じの中華ファンタジー。
「しゃばけ」「精霊の守り人」と並べて三大ファンタジーと銘うってたが、他の2つに比べると密度が薄い感じで。物足りない。
でもその薄さがユルくて楽だ。

主人公からしてユルい。
唐の時代。
エリート役人の息子・王弁は、幼い頃から英才教育を受けて育つが、働かなくても親の金で生きていけると気づいて、何もしなくなってしまう。
働かず学ばず、毎日庭を眺めたり酒場に行ったり 悪い友達と遊行三昧でもなく女の影もなく1人ひたすらだらだら過ごす日々。

その人生が変わるのは、親の使いで、山に住んでいるという仙人に、贈り物を届けに行った時。
仙人なんているもんかと言う王弁の前に、うらわかい美少女が現れ、僕僕と名乗る。
この少女が実は仙人で、姿を自在に変えたり、病気を治したり、そしてやがて旅に出る僕僕に、王弁も付いていく。

前半は退屈だが、旅に出てからは、物語がリズムに乗り、読みやすくなる。

旅先で、様々な神様や仙人に出会い、時の皇帝・玄宗(楊貴妃に血迷う前の名君だった頃)も出てくる。
歴史や神様についてのわかりやすい解説が魅力。

僕僕は、自分を「ボク」と呼び、飄々として無敵で、王弁が抱く恋心にも「そういうのは大事」だが「食べたりするのと同じ」という冷静な態度。
そのくせ後半では甘える場面もあり、いかにもなツンデレキャラがやや鼻につきつつも可愛いと思う。

王弁が温泉で僕僕にからかわれるシーンが、漫画っぽい。
・・・と思ったのでそのシーンを漫画にしてみた。

僕僕先生1
僕僕先生2
僕僕先生3
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漫画家・一条ゆかりのエッセイ本。

この人の漫画は、割と好きで何冊か持っているが、エッセイは初。
漫画のあとがきで、ざっくばらんで自分に正直な文章を読んで、そんな感じをイメージして買ってみたら、まさしくそんな感じだった。
話言葉で書かれた文章は、だらだら感があって読みにくい所もあるが、一条節とも言うべき、切れ味が楽しめて面白かった。

デビュー40周年を記念して、郷里を訪ねるテレビ番組の企画で、一条ゆかりは、自分の根っこにあったトラウマと、そこから生まれた欲望について、気付く。
それをテーマに1冊、一条節が続くのだが、彼女の根っこにあるのは
「自分を好きになりたい」
という想い。

自分を好きになり、認めるために、壮絶な努力をする。
漫画を書くのも、決して手を抜かない。
それは人に負けたくないからではなく、自分に負けないため、自分を認めて好きになるため。
こういう努力ができる人だからこそ、今日の成功があるのだな、と思わせられる力強いエッセイ。
普通の人は、自分を好きになりたいと思っても、そのためにここまで壮絶に努力できない。

『自分の人生を判定するのは他人じゃなくって自分。いつも言っているセリフだけど「自分を幸せにできるのは自分だけ、他人はその道具を貸してくれるだけ」って話です。』

女が嫌い、というくだりが面白かった。
女性の「私なんて・・・・・・」は、「そんなことない、可愛いよ」というフォローを期待した本心では褒めてほしいというリアクション。
それがうっとうしい!と著者は言う。

『でも正直者の私としては、「私なんて、デブだし」と言われれば「うん、うん」と肯定したくなるし、「ぐずだし」って言われたら「ほんとにぐずだねえ」と言いたくなるのよ。それを我慢するのは公卿です。しかも私、もっと余計なことまで言いたくなるのよ。「うん。あなた、見掛けはブスだけれども、性格はもっとブス」とか・・・・・。』

会社の同僚が「面白いよ!」と貸してくれた本。
表紙はポップな絵柄だったが、内容は「面白おかしい」どころでは、ない。
ストーリーはものすごく悲惨なのに、それが面白く書かれていて、読んでいて複雑な気持ちに。

『いま、わたしにとって、生きることは、はっきり言ってチョー苦痛。困難山盛り。一瞬一瞬、ひとつひとつの動作、エブリシング、たたかい。
ひとりの人間が、たった一日を生きることが、これほど大変なことか!』

治療法もない稀な難病にかかり、全身の炎症を薬で抑え、薬の副作用とも戦う、自称「難病女子」の、発病からの怒濤の日々を綴った本。
過酷な病状や、麻酔なしで筋肉を切り取るという凄絶な検査、社会システムとのたたかい・・・ストーリーは悲惨だが、英語混じりでポップだがストレートで力強い文章は、読む人を楽しませつつ真剣にさせる
世に知られない難病患者の苦労や困難、家族友達患者や医師看護士たちとの病院での人間模様。

絶望はしない、と決めた著者の強い意思と行動に、人間の強さや尊さを思わされる。

ただ、同じトーンの文章がだらだら続く感じもあって、途中から中だるみしてしまい、後半は読むのがちょっと億劫になってしまった。
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