日々の読書

日々、つれづれなるままに読んだ本の、感想おきば
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主人公はアメリカの特殊部隊の大尉。
人工筋肉で飛ぶ飛行機で飛び、最新鋭の兵器を使ってターゲットに近づき暗殺するのが仕事。
ターゲットは貧困と戦争が激しい地域のその原因となっていると目される人物で、潜入先では女子供も含む大量虐殺や徴兵された子供達との戦いもある。
タイトルからイメージする通りかなりグロテスクだが感情抑制された主人公の平らな語り口のためか乾いたグロテスクさになっている。

他を利する助け合いの気持ちや良心は進化の過程で人間が得た本能なのか?
殺し奪いあうのが本能なのか?
主人公が追う相手が世界各地で紛争を引き起こす手段とは?
脳のどこまでが動いていれば「生きている」と言えるのか?
各シーンで出てくるこれらの話題はなかなか鋭くて面白い。
人工筋肉でとぶ飛行機とか、どこまでもIDで管理された社会などの設定もよくできている。

ただ、それらが有機的につながって全体ストーリーを高めてはおらず、結局、主人公が追ったターゲットの相手が何故虐殺を引き起こすのか?という動機や、それを聞いた主人公がとる行動にはイマイチ納得感がなく終わってしまう。
ストーリー全体や納得感より、その場面場面の世界観や、特定のテーマでの話題を楽しんだ本。

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「悪人」が映画化されて話題になった作家。小説「悪人」を読む前に、軽く短編集でも読んでみようかと購入。

都会でもがくように生きる男女の短編が5人分、5つの短編。1編わずか30ページ。
それだけで1人の人をどれだけ語れるだろう?と、思うが、この短さで、その人間の人生が匂うような、「人生のヒトコマ」の切り取り方がうまい。
堂々と言い張れるような幸せではなく、でも何もかもあきらめているわけでもない。彼らなりにもがいてる、それがわかって共感するし、もどかしいし、微笑ましい。

どの短編にも共通して2人の小学生の兄弟が登場するが、彼らを通じて5つの短編がつながる、という連作の楽しみは、残念ながら、あまりない。この兄弟を登場させる意味はあるのだろうか?
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