日々の読書

日々、つれづれなるままに読んだ本の、感想おきば
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図体ばかりデカくて何をやっても不器用、百姓たちからも「でくのぼう」転じて「のぼう様」と呼ばれた成田長親が、降伏が内定していた戦で戦う事を決め、石田三成率いる2万の攻め方に、わずか500の兵で城を守る戦記モノ。

城方の武将たちはいずれもアクが強くヒト癖もフタ癖もある厄介な者たちだらけだが、長親は、何もできない無能な将であるが故に、彼らをまとめる事ができた。

城下の百姓たちも、戦に徴収されるのを命懸けで嫌がり、城からの使いに抵抗しようとするが、開戦を決めたのがのぼう様と知るや、爆笑、「じゃあしかたない助けてやるか」と、進んで城に籠る。

長親は最後まで自分の心中を語らず、ダメ武将の態だが、それ故に城がまとまったり、ここ一番のピンチでは一瞬だけ不敵な顔を見せるのが、かっこいい。
幼なじみの家老や敵将の目を通して、読者は、時折、非凡な将器を長親に感じる。それが醍醐味。

大規模な戦がクライマックスにあり、起承転結はキレイで、話もキャラクターもわかりやすい。が、キレイ過ぎてやや平坦で物足りない印象も。小説というより映画の脚本ぽい印象。
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古本屋で購入。読んでビックリ・・・・。
こんなミステリーは初めて読んだ。

以下、ネタバレありです。

・魚鱗荘の惨劇
・偽証弁護士
・代理母消失
・離婚の後遺症
・不倫のツケ

という5つの短編集。夫婦そろって弁護士である主人公たちの、法廷ミステリーである。
著者も新聞記者を経て、弁護士資格を取得、法律事務所をひらいている本職の方らしく、証人喚問とか裁判劇とか、そのあたりはリアルな描写で面白い。

が、1編目の「魚鱗荘の惨劇」。
これだけは、ものすごく異色。

本の表題にもなっている作品で、背表紙には
「魚鱗荘という館で初夜を迎えた新郎が惨殺された。新婦は”犯人は庭のビーナス像である”と訴えるばかり」
というようなあらすじが紹介されている。

法廷シーンから始まり、新郎の元恋人の女性が被告人。証人として新郎の大学時代の友人が呼ばれ、尋問されているところである。

当然、
ほう、ビーナス像を使ったトリックですか。して真相はいかに?
という心境で読みすすめると、真相は実はそのまんまなのだ。
犯人は庭のビーナスの石像!!石像が飛んでいって新郎を押しつぶした。以上。おわり。

あまりの成り行きにあっけにとられたまま終わる。
ん?つぎの短編に続いてるの?と思うと、つぎの「偽証弁護士」は全く別の物語で、以降の短編では、いたって現実的な事件ばかり。

なんなんだ。この異色かつ理不尽なミステリーは。
でもかえって、面白かった。

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