日々の読書

日々、つれづれなるままに読んだ本の、感想おきば
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最終戦争で文明が衰退し、巨大キャタピラで荒地を移動する都市たちが互いに喰らいあう世界を描く未来SFファンタジー2作目。
今回も個性あふれる移動都市たちが登場し、いろどり豊か。

前作から2年後。
優しくハンサムでお人よしのトム、顔に恐ろしい傷をもつリアリストな少女ヘスター。
前作でトムの出身地、ロンドンが崩壊し、そこを後にして飛行船ジェニー・ハニヴァー号で旅をする2人は、北の氷原を移動する都市アンカレジに不時着する。
そこは、「冬の宮殿」に住む若干16歳の「辺境伯」と呼ばれる美少女が治める、由緒ある都市。
だが、疫病の流行で死亡・脱出する人が相次ぎ、人口が激減。閑散としたつめたい静かな街になっている。

都市への安住と、美しい辺境伯に惹かれるトム。
トムとの心のみぞを感じ、それを埋めようと必死のあまり、思いつめてアンカレジを飛び出すヘスター。

一方、移動都市文明に反発する反移動都市連盟は、より過激な一派と保守派に分裂、過激派は恐ろしい古代兵器を再びよみがえらせ、移動都市の殲滅をたくらむ。

「ロストボーイ」と呼ぶ子供達とスパイメカを多数あやつり、各地の情報を収集する謎の人物、アンクル。

獰猛なほかの移動都市に狙われながら、アンカレジは辺境伯の断により、ある場所へ向かうことを決意。

これらの出来事に、トムとヘスターが関わり、巻き込まれ、くるくるとすごい密度で息つく間もなく話が展開してゆく。
前作にも増してハイスピードでハイテンションな展開。多彩な登場人物。
アニメのような派手な場面が続いて、楽しい。

次作は、この本から16年後の物語らしい。
また日本では出てないようで、残念。早く先が読みたい。
ストーリー:◎
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作者名もよく見ないで適当買いした本が「あたり!」だと、とても嬉しい。この本は久々なそんな出会い。

イギリス発の未来SFファンタジー。
宮崎駿のアニメがよく似合いそうな、生き生きと冒険が描かれる映像的な作品。
日本SF大会に参加したSFファンの投票で決定される「星雲賞」受賞作。というから、人気もあるのだろう。確かに面白い。

60分戦争と呼ばれる戦争で荒廃した世界。
人類は、キャタピラのついた移動都市に住み、荒地を移動しては、他の移動都市を襲い、資源を奪う。
反移動都市連盟という一部の人々だけが、土の上に住み、移動都市の民からは「野蛮人」と呼ばれている。

時に、発掘により、古い文明の一部が垣間見える。
CDと呼ばれるキラキラ光る円盤だったり、アメリカの神だったと推測される「ミッキー」「プルート」という像だったり(こういうユーモアも面白い)、ストーカーと呼ばれる、人間の死体から作る兵器だったり・・・。

主人公・トムが居るのは、移動都市ロンドン。
(このように、現代の都市の名前をそのまま引き継いだ移動都市が出てきて、それぞれ、都市の特色が豊かで面白い。小技が効いている)
史学ギルドで下っ端の仕事をやっている最中のふとしたきっかけで、アコガレの人・史学ギルド長ヴァレンタインと知り合う。
そこから、物語が始まる。

ヴァレンタインを殺そうとする少女。
なぜ、立派な人物であるヴァレンタインが少女の恨みをかっているのか?
少女の顔についた、いたましい傷のワケ。

少女の襲撃を必死で止めたことから、トムの運命は大きく変わり、生まれて初めてロンドンを出て世界を放浪する旅に出る事になる。

大小さまざま多彩な移動都市。
空にうかぶ飛行都市もあり。
疾駆する都市どうしの争い。狩り。
発達した飛行技術。飛行船や飛行都市での戦闘。
発掘された古代兵器の暴走。
反移動都市連盟のスパイ。芽生える小さな恋。
目をつぶると、いちいちダイナミックな映像が浮かぶようで楽しい作品。

同じような感想を持っている人がいるのでリンク。やはり宮崎駿アニメを連想する人が多いようだ。

シリーズ4部作の1冊目。2冊目までは翻訳されて文庫が出ているようだ。

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