日々の読書

日々、つれづれなるままに読んだ本の、感想おきば
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子供を叱らない育児を母親に教え、3歳までの教育で高いIQと優しい心の子供を育てる、という謳い文句の乳幼児教室「TOEベビーパーク」が推奨する家庭でできる育児法を紹介、という本だが、ほとんど宣伝のような内容で、この教室がいかに素晴らしいか、教室の創業者が立派な人物か、に紙面が費やされ、具体的な育児法については少ししか記載がないし、その方法の背景の理論については「紙面が足りないので改めて別著で」とあり書かれていない。
ベビーパークに通うとこんな素晴らしい子になる、という事例紹介はイヤに長い。
ベビーパークがどんな教室なのか、通う前に知りたい、という人にはよいかもしれない。

創業者を紹介するエピソードとして、ホームレスの1人に話しかけられ世間話をしたら、次々とホームレスが集まり、プチ宴会状態になったとあり、本人のコメント「相手が誰だろうと垣根なくまったく自然体でその空間のなかに溶け込めるところは、私の特質かもしれませんね」。
うーん、私はちょっとひくな、このコメント。

大学受験の二次試験で、理科教師を目指すからにはというこだわりで、得意な国語ではなく化学で受験したために、志望大学ではなく滑り止めの私立に行く事になった、というエピソードも、別になくてもいいような・・・。

この本で初めて知ったのだが、乳幼児のIQ診断は、
<子どもの発達度合いから割り出される月齢>÷<その子どもの月齢>×100
というIQ代替値を使うのだとか。

3歳の子どもの、知っている言葉の数、運動能力などが、6歳と同程度だった場合、
<6歳>÷<3歳>×100
で、IQは200となるらしい。

という事は、乳幼児の「IQが高い」というのは、「普通はもっと後でできるようになる事が、人より早くできた」という事なのか。
それは、大人になってからの頭のよしあしと関係あるんだろうか?

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遠野のわらべうた伝承者阿倍ヤヱさんが語る、わらべうたと子育ての知恵。
子供に語るちょっとした言葉は実際に使えて便利、また、全体にただようあたたかい雰囲気が癒される1冊。

方言いっぱいのわらべうたは、覚えるのも難しそうで使える気がしないが、
・でんでん太鼓の真似片手を顔の横でくるくる回す「てんこてんこ」
・首がすわった赤ちゃんに首ふりながら「かんぶかんぶ」
などは簡単で可愛らしく、やってみたら赤ちゃんも喜んだし、赤ちゃんと接して手持無沙汰になったら、すぐに「てんこてんこ」「かんぶかんぶ」と手軽にできるのが、ありがたい。
1歳までは、こうやってみせた動作を真似する、とあったが、うちの子(4か月)はまだ真似はしてくれない。

他にもおむつかえの時の声かけで、お尻を乾かしながら足伸ばして膝なでて「よっこよっこよっこ」とか「のびのびのび」と声かけるとか、終わったら「こちょこちょこちょ」と脇をくすぐると笑って喜ぶとか。
ちょっとした声かけの方法を覚えると、会話できない赤ちゃんとのコミュニケーションの助けになる。

いいな、と思ったのは。

『生まれてまもなく目が見え始めると、赤ちゃんは人を探すようになります。
そのとき、正面から顔を見て、声をかけてやる。
そこから、赤ちゃんとの会話が始まります。
まだ言葉は話せないけれど、赤ちゃんだって、会話がしたいのです。』

『赤ちゃんが声を出して人を求めているときは、何をさておいてもそばへ行って、あそんでやってほしい。一日のうに五分か十分そうやってあそんだら、赤ちゃんは満足して、また次の日を待っているんです。』

遠野のことわざ
『童(わらし)ぁ 生まれるずど、その家さ、馬鹿ぁ三人出る』
大の大人が赤ちゃんを相手に、なりふりかまわずうたって遊ぶ様子をあらわしているとか。
微笑ましい。

子守唄について。
抱っこして揺すって寝かせると抱き癖がつくからダメというのは、最近は「抱き癖は気にせず抱っこしてあげて」と言われてるようなので、ちょっと古い考えかもしれない。
遠野に伝わるという下記の子守唄は、唄うのは難しそうだけど、その気持ちが参考になる。
子供がなかなか寝なくてイライラしそうな時に、「そうだ寝なくても宝だからいいじゃないか」と思い出せて助かる。

よいだらさのやぇ(いいじゃないか)
やんさ やめでもよぉ(どんなに忙しくても なにをさておいても)
泣く子ば だましゃやぇ(泣く子はあやしてやれよ)
万の宝よりもなぁ(万の宝よりも)
子は宝だよなぁ(子は宝だよな)


子守唄はについてはどんな唄でも、ゆったり心が落ち着くならよい、とあった。
子守唄はもともと、子守りの気持ちを落ち着かせるもの、自分が落ち着いてうたえばよいと教えてくれた。
小児科の女医さんが、育児をするお母さんに、完璧な母親を目指して疲れるより、赤ちゃんと楽しく遊んでほしい、という想いから、『医学的にも根拠がある大事なことだけ抑えて、あとはもっと楽しく育児をしましょう』という目的で、書いた本。
育児に関する「よくある質問」に対して、迷信や都市伝説や根拠不明のあやしげな情報に母親が振り回されないよう、医学論文などの原典付で、わかりやすい回答を載せている。

いまはインターネットで気軽に情報検索できるが、著者が言うように『裏づけのない極端な情報へのアクセスは簡単で、反対に医学的に根拠のある正確な情報は手に入りにくいという困った現状』でもある。

これを読んで勉強しないと育児で大変困る、というほどの重要な情報がのっているわけではないが、間違った情報で悩んだり、わざわざ苦労したりしないよう、育児をする人は一読すると、ちょっと楽になるかもしれない。

たとえば授乳中の嗜好品について。
ネット上ではあれこれ言われているが、この本では。
珈琲は1日10杯以上飲むと赤ちゃんに中枢神経刺激症状が見られたという報告がある一方、5杯までは影響がなかったという研究結果があるのでその程度なら問題ない、とか。
動物性脂肪の摂取が原因で乳腺炎になるという医学的証明はまだされていない、乳腺炎の原因として医学的に明らかになっているのは、授乳回数や抱き方・吸い方が不適切で赤ちゃんがうまく飲めなかったり、服などの圧迫で母乳が溜まる事のみであるので、ケーキやお菓子を食べていけないことはない、とか。

わざわざ原典を見たりはしないが、ちゃんと専門家が行った研究の結果である、と思って読めるので、根拠の無い他の説を見聞きしても、気持ちが揺らがないのが良い。
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