日々の読書

日々、つれづれなるままに読んだ本の、感想おきば
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須賀敦子が著書の中で絶賛していたので、読んでみようかと思ったが、かなり読みづらくて、なかなか終わらなかった。

1665年にロンドンにペストが蔓延し、市民の1/6が亡くなった大惨事を、体験者から話を聞き、当時の「死亡週報」などを念入りに調べ、小説化したもの。
著者は、「ロビンソン・クルーソー」のデフォーだが、まったく趣が異なっており、小説というよりは、調べた事実を述べたドキュメンタリー様のもの。

当時はまだペスト菌の存在もわからず、人々が死の恐怖におびえ、騒いでいる様子を淡々と描いた名著らしいが、どうも言い回しがくどい感じがして、私はあまりハマれなかった。

体に腫脹ができた男が、医者にそれをつぶそうとかけられた腐食剤で焼けただれ、痛みのあまりなのか、ひょうきんな格好で踊ったり歌ったりしながら走ってゆくシーンがあるのだが、その前にはいちいち、

「この男の姿ほど、(略)われわれの魂に深刻な印象を与えたものはほかにないといってよかった。いや、この男ほど、われわれに痛烈無残な衝撃を与えたものはほかにはないといっても過言ではなかった。」

というような表現が続いて、それが毎回同じような内容なので、ちょっと飽きてしまった。

また、
「だが、これについては然るべき箇所において話すつもりである」
「この問題はまたあとで取り上げるつもりである」
「このことについてはやがて話をしたいと思う」
という描写が多く、それがどこで出てきたのかわからなかったので、話が途中で切られた感じがして、集中できなかった。


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