日々の読書

日々、つれづれなるままに読んだ本の、感想おきば
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図体ばかりデカくて何をやっても不器用、百姓たちからも「でくのぼう」転じて「のぼう様」と呼ばれた成田長親が、降伏が内定していた戦で戦う事を決め、石田三成率いる2万の攻め方に、わずか500の兵で城を守る戦記モノ。

城方の武将たちはいずれもアクが強くヒト癖もフタ癖もある厄介な者たちだらけだが、長親は、何もできない無能な将であるが故に、彼らをまとめる事ができた。

城下の百姓たちも、戦に徴収されるのを命懸けで嫌がり、城からの使いに抵抗しようとするが、開戦を決めたのがのぼう様と知るや、爆笑、「じゃあしかたない助けてやるか」と、進んで城に籠る。

長親は最後まで自分の心中を語らず、ダメ武将の態だが、それ故に城がまとまったり、ここ一番のピンチでは一瞬だけ不敵な顔を見せるのが、かっこいい。
幼なじみの家老や敵将の目を通して、読者は、時折、非凡な将器を長親に感じる。それが醍醐味。

大規模な戦がクライマックスにあり、起承転結はキレイで、話もキャラクターもわかりやすい。が、キレイ過ぎてやや平坦で物足りない印象も。小説というより映画の脚本ぽい印象。
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